やきゅうけん

野球拳

(愛媛県松山市)
前田 伍建:作詞、作曲

(4分の2拍子、ニ短調、最初の音は第四線)
Dm→/Dm→/Dm→/Gm→/Am→/F→/Gm→/Dm→/
らソミソ/らし/らソミミ/レや/ミミソソ/ミミレド/レミレド/ラや/
8.168.16/4.8/8.168.16/44/8.168.16/8.168.16/8.168.16/44/
やーきゅー/うー/すーるな/ら /こオユう/ぐあいに/しやしゃん/せ /
おーどー/りー/すーるな/ら /こオユう/ぐあいに/やきゅうけ/ん /

Dm→/Dm→/Dm→/Gm→/
らソミソ/らし/らソミミ/レや/
8.168.16/4.8/8.168.16/44/
なーげー/たら/こオうっ/て /
なーげー/たら/こオうっ/て /

Dm→/Dm→/Dm→/Gm→/Am→/F→/Gm→/Dm→/
らソミソ/らし/らソミミ/レや/ミミソソ/ミミレド/レラ/ラや/
8.168.16/4.8/8.168.16/44/8.168.16/8.168.16/44/44/
うったー/らー/こオうけ/て /らん(なー)に/なったら/(えっ)(さっ)/さ /
うったー/らー/こオうけ/て /しゃーかも/えんまも/(えっ)(さっ)/さ /

Dm→/Dm→/Am→/Dm→/Dm C/Dm→/
×や/×や/ミソミソ/らや/らソソ/らや/
44/44/8.168.16/44/48.16/44/
(あうと) /(せーふ) /よよいの/(よい) /(あい)こで/(ほい) /
(あうと) /(せーふ) /よよいの/(よい) /(あい)こで/(ほい) /

Dm→/F→/Am→/Dm→/
らららソ/ミミミレ/ミソミソ/らや/
8.168.16/8.168.16/8.168.16/44/
へぼのけ/へぼのけ/おかわり/(こい) /
へぼのけ/へぼのけ/おかわり/(こい) /
(「ら」は「ソ」より高い音、や:休符、=:左の音とタイ、8.:付点八分音符、16:十六分音符、4.:付点四分音符、8:八分音符、4:四分音符)

伊予鉄道野球部で発生した、場合によっては寮歌ともいえ、また静岡県の「ちゃっきり節」と双璧を成す鉄道会社から生まれた民謡として位置づけられる。で、いろいろ派生して別の歌詞が加えられたレコードも出たりして、例のジャンケンをして負けると一枚ずつ着ている服を脱ぐというようなお座敷芸の歌というイメージも広がってしまった。
いっぽう、松山市では徳島の阿波踊りや高知のよさこい祭りに対抗する大規模なカーニバルを実施して観光客を呼び込もうという企画から、野球も松山出身の正岡子規が名付けた和名でわが国発祥の地であり、野球拳が伊予鉄道から発生していた歌であったことから、これを取り入れてまたお座敷芸のイメージを払拭させる狙いと相まって実行に移されたものである。
原作者の前田伍建は昭和30年代に他界してすでに著作権は消滅している。ちなみにかつての阪急ブレーブスで得点するとこの歌が演奏されていた。一時阪急電鉄の系列に伊予鉄道が加わっていたことがあり、漢字で縦書きの駅名標が阪急のものと同様に建てられていたことがあった。